よくある質問

よくある質問

 

  • 「自分ではうまく話せません。家族を同席させるので、代わりに話してもらっていいですか?」
    当院では、患者さまと医師の一対一での診察を行っています(個人精神療法)。したがって、ご本人以外の方の同席はお断りしています。(*医師がご家族等の同席を指示した場合を除きます)

  • 「家族がそちらで治療を受けています。本人に内緒で、主治医に電話をつないでもらえませんか?」
    本人に内緒で担当医に相談したい…というお気持ちは分かります。しかし、個人情報保護法の制約があり、その一線を踏み越えることはできません。また、法律とは別に、患者さまご本人に内緒でやりとりをすることは、治療上の信頼関係を壊してしまいます。患者さまご本人の許可なく家族やまわりの方とやりとりすることはできません。

  • 「家族がこころの病気にかかっているように見えます。私自身のことではなく、家族のことについて相談したいです」
    診察(保険診療)ではなく自費(保険外)での対応となります。「病気の治療」でないものは保険診療の対象になりません。ご家族やご友人の状態について精神科医師の見解を聞き、不明点をクリアにするプロセスは、「治療」ではなく「相談」にあたるため、自費(保険外)となります。
  • 「定期的には通えない。お薬がなくなった頃にまた受診する…ということでもいいですか?」
    適正な受診の頻度は、状態、診断、治療方針によって違います。不定期の受診で問題ない方もいれば、頻繁な受診でこまやかに調整した方がよい方もいます。受診の頻度については、主治医にご相談ください。お仕事や介護、育児などで時間がとれない方もいると思います。率直に、事情を主治医に伝えてください。その方の状態と生活状況をふまえた上で、無理のないように受診ペースを決めていくことになります。

  • 「他の病院を受診しています。薬が効かないので、追加で薬が欲しい。転院したくないので、並行して貴院を受診していいですか?」
    できません。精神科のお薬は、処方できる量や日数に制約があるものも多くあります。治療上、安全上、またルール上、複数の医療機関で同時的に薬の処方を受けることはできません。

  • 「他の病院を受診しています。引き続き診察はそこで受けたいし、転院したくないのですが、貴院でカウンセリングだけを受けることはできますか?」
    できます。当院でカウンセリングだけを受けることは可能です。ただし、通院先の主治医の先生に許可をとっていただく必要があります。公認心理師による相談は、法律上、主治医の指示の下に行わなければならないため(厚労省による説明)、通院先がどこであるかに関係なく主治医にカウンセリングの許可を出していただく必要があります。

  • 「カウンセリングを受けたいのですが、継続しないとだめですか?単発的な相談はできますか?」
    できます。カウンセリングは単発(一回だけ)でも受けられます。

  • 「カウンセリング代は、年末の医療費控除の対象になりますか?」
    カウンセリングは医療行為ではないので、医療費控除の対象にはなりません(*一応、ご自身でも、税務署にご確認ください)。

  • 「受診していることを家族や会社に知られたくないので、保険証を使いたくない。保険証を使わずに受診できますか?」
    できます。ただし、保険外(自費)だと、窓口負担が初診で1万円弱、再診で5,000円弱になります。診察が保険外(自費)だと、お薬も保険外(自費)になるので、やはり割高です。(後日、自費から保険に切り替え、返金することはできます)

  • 「忙しくて、なかなかそちらまで行けない。症状はいつも同じなので、同じお薬で大丈夫です。電話で診察してお薬を出してもらえますか?」
    できません。新型コロナウイルス感染症の特例で、発熱している方や陽性の方に限り、電話診察による処方が許可されている時期がありました。しかし、この特例は終了しました。電話診察での処方はできません。

  • 「退職して、保険証が手元にないのですが、どうしたらいいですか?」
    有効な保険証がなければ、いったん自費でお支払いいただきます。お薬も自費になります。なお、マイナンバーカードをお持ちでしたら、一度、マイナンバーカードの認証を試してください。保険証現物が手元に届いていなくても、マイナンバーカードシステムに新しい保険証のデータが上がっている場合もあります。その場合は、マイナンバーカードシステムから取得した保険の情報で(3割で)会計できます。

  • 「処方してもらったお薬をなくしてしまいました(あるいは、処方せんをなくしてしまいました)。もう一度、発行してもらえますか?」
    処方せんは、偽造や複製を防ぐために通し番号のようなシステムになっており、再発行やコピーができません(複写禁止の文字が浮き出るようになっています)。もう一度、診察を受けていただき、新たに処方することになります。ただし、別のページにも書きましたが(通院中の方へ)、特に睡眠薬や抗不安薬は、ひと月に処方できる量や日数に制限があります。例えば、「30日分まで」のお薬であれば、同月内にもう一度処方することができません。その場合、自費扱いとなります。

  • 「精神科とかお薬に抵抗があります。診察を受けるのが怖いし、薬も怖いです。カウンセリングだけでもいいですか?」
    「薬を処方するのが診察」「薬を使わないのがカウンセリング」ではありません。診察とカウンセリングは、別ものです。診察は医師が行う医療行為、カウンセリングは心理相談員が行う相談行為です。また、診察を受けると必ず薬をのまされる…ということはありません。お薬なしの診察の方もいます。医師が行う対話による治療を精神療法といいます。医師は、医学的見地から介入し、必要があれば薬を処方し、診断書や意見書などの文書を発行します。一方、カウンセリングは、心理相談員が行う相談であり、医療行為ではありません。医師が医学的・指導的な立ち位置をとるのとは異なり、心理士は横並びでお話を「聴く」立ち位置です。